女風の楽しみ方。その2
2019/08/01 長瀬 城

「女風の楽しみ方」シリーズ第2弾。
今回のテーマも、 ご利用下さっているもしくはご利用をご検討されている女性の、頭の隅っこにあるであろうモヤモヤについて。
「後ろめたさ」。
これを感じられている方は少なくないと思う。
特に、パートナーがいる方ならなおさらだ。
僕はご利用頂く側の人間なので、いくらでも良いようには言えるが、
お客様の声も交えながら書いてみようと思う。
ご利用下さるお客様の中には、彼氏や旦那様がらおられる方も少なくない。
やはり多くは、パートナーとのレスもしくはセックスに満足ができていない方々。
彼氏や旦那様がおられなくとも、同様の後ろめたさを感じている方は多い。
(もちろん満足されている方で、楽しみとしてご利用される方もおられます。)
僕はこの世界に入る前から男女関わらずこのようなサービスには肯定的だった。
未婚の男の戯言かもしれないが、
「結婚したら一生、その相手以外の異性に触れてはいけないなんて、非現実的や」
というのが、今も変わらず僕の意見だ。
彼氏や旦那様との性的な関係に満足出来ていればいいが、
そのパートナーとのそのような関係がなくなった場合、
上記理論で言うと、異性とは一生交わらないということになる。
性的欲求は、満たされなくても 睡眠や食事のように死ぬことはないが、
そのため、そちらの欲求解消への意識は、世間的には疎かにされている。
特に日本は、倫理という名の下性的なことがタブーとされている感があるし、
男性向けの風俗は当たり前のように溢れているのに、女性向けは公にできない雰囲気。
ちなみに僕は欧米の友人も多いのだが、欧米の女性は性的なことに関してオープンで、
「最近セックスしてへんから、化粧ノリ悪いわ〜(英語)」など普通に会話の中で話す。
もっとも、欧米に前戯の概念は日本ほど無いので、質やバリエーションには日本人ほどこだわっていないとは思うが。
日本ではここ数年、女性向け風俗の認知度も上がり、
お客様の中には、ガールズトークで盛り上がってご予約、なんていう方も多いが、
誰にも言えず抱え込んでいる方もいるだろう。
しかしご利用されたお客様のほとんどが口にされるのは、
「ストレスがなくなった」ということ。
性欲はあるのにパートナーとの機会がない、満足できない場合、
このようなサービスのおかげでそちらは解消でき、パートナーにそれを求めることがなくなるので、
健全で良好な関係になれるという。
彼氏や旦那様がおられない方も、同じく性的欲求は動物としてあるのは当たり前。
「お金を払ってこんなサービスを利用するなんて」という後ろめたさを感じる方もいるかもしれない。
では、普通のマッサージはどうだろう?
男性マッサージ師であれば、ある意味異性との触れ合いである。
でもそれには後ろめたさは無いと思う。
もちろんこちらは、性的なサービスもあるので全く違いはするが、
恋愛関係でもなく、マッサージ同様「サービスを買っている」。
お金が発生している分、逆に健全かとも思う。
異性に触れたい、気持ち良くなりたい、という欲求は男女関わらずある。
それを満たせないのは、とても不健全。 体にも心にも良くない。
始めて会ったセラピストに、心の内をすべてさらけ出すのは難しいかもしれないが、
こちらは、できるだけ自然体でリラックスしていただけるように雰囲気を作る。
「心の快感」がないと「体の快感」も得にくい、と以前記事に書いたが、
逆に体が満たされることによって、心も多少なりとも満たされると思う。
実際に、終わった後のお客様の表情は明るく、足取りも軽い。
女性なら、その辺の男性を捕まえて致すことは容易かとも思うが、危険が伴う。
であれば、届け出を出し許可を得ているお店のプロのセラピストに、
お金を払ってサービスを受けるのも全く悪いことでは無いのではないだろうか。
後ろめたさを完全に払拭するのは難しいかもしれないが、
あまり考え込まず、マッサージ同様「お金を払って受けるサービス」という捉え方で、
お気軽にご利用いただくのが良いかもしれない。
後ろめたさという、ある種マイナスな感情以上に、プラスの感情や日々のストレスの解消になるかと思う。