優しい嘘。

「とっても気持ちよかった。ありがとう。」

 

その言葉は満更でもなく、今日も鼻高々、肩で風を切り帰路につく。

しかし、それで良いんやろうか。

 

先日、美容院に行った際の出来事。

いつもお願いしているお兄さんは、的確に僕の要望を汲み取ってくれ、いつも最高の施術だ。

しかしその日は少しバタバタしている様子。

会話もそこそこに、いつもより早めにカットは終了した。

 

自分的には、もう少し短く切って欲しかった。

関西人で、思っていることはそのまま言えるタイプの僕が、その時は言えなかった。

 

それを伝えることで、相手を悲しませたくなかった。

注文をつけるということは、相手の施術に満足していないということを示すことになる。 

また、忙しそうな彼の時間をこれ以上とりたくない、という気持ちもあった。

 

「いい感じです。ありがとうございます。」と僕は言い残し、代金を支払った。

もしかすると、僕が施術させて頂いたお客様の中にも、同じような気遣いをして下さっている方がいるのかもしれない、

と、ふと思った。

 

気遣いの言葉を真に受け、調子に乗り意気揚々と、やり遂げた気になっているのかもしれない。

 

目の前のお客様は何を求めているのか。

もっともっと、お客様のご要望をとらえられるように、

本当の気持ちを汲み取れるように。

自己満足ではいけない

 

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