Episode.5〜長瀬城Twitter小説『初めての女風』〜
2022/08/17 長瀬 城

ふぅ、、よしっ!
いつもの倍念入りに体を洗い、ガウンを羽織って部屋に戻ると、
さっきより照明が暗く、ヒーリング?的な音楽がかかっている。
気のせいかもしれないが、
ニコニコ爽やかボーイは、しっとり色気メンズに変身したようにも見えた。
そっか、次は彼のシャワータイムだ。
彼が微笑みながら、パタンと脱衣所のドアを閉めた後の静寂。
さっきまでは緊張で気にもとめかった部屋のインテリアや装飾を眺めながら、
バサっ、とベッドの上に大の字になり、思いっきり伸びをした。
久しぶりの男性との性的な関わり。
今までの男とのそういった場面が、途切れ途切れにフワっと浮かび上がる。
いいセックスもあったけど、半分以上は残念な感じだったかなぁ。
彼はどんなだろう、、。
満足できるだろうか、気持ち良くなれるのかな。
カチャっ、、
風呂場のドアの音。
思ったより早めのシャワータイムにビクっ。
ガバッと起き上がりベッドの端に可愛らしく座って息を整える。
「お待たせ〜」
もう少し長くてもよかったぞ〜!笑
でもまぁ、もう心の準備はできている。
いよいよだ。
ガウン姿の彼が私の隣に座ると、さっきのソファより深くベッドが沈む。
もう肩が触れ合うくらい近い。
かすかに彼の体温も感じられる。
「ドキドキするね。」
さっきと同じ彼のセリフも、もうひねくれて捉えてはいない。
今はもう、お互いのドキドキがシンクロしているようにも思えた。
ピクンッ!
彼の手が私の腰へまわる。
それだけで体が反応してしまった。
私は恥ずかしくて目を伏せる。
耳は赤くなっていないだろうか。
肩を撫でられる。
ガバッと抱きかかえないのが、またもどかしくいやらしい。
気がつくと私は、彼の胸に頬を預けていた。
彼は優しくそれを受け入れてくれ、少し強く私を抱き寄せた。
フーっ、、
大きく息を吐く。
ずいぶんと味わっていなかった感覚に、私はすでに多幸感を感じていた。
私と彼の鼓動と呼吸が、だんだん合っていく。
もうなんか、これだけでもいいや、、。
「じゃあマッサージしよっか。」
そうだそうだっ!笑
すでに脳内はセクシーモードになっていたけど、
まずはアロママッサージだった!笑
そうやって血行を良くした方が、より快感を得やすいらしい。
今までセックスの前に男性からマッサージなんてしてもらったことは無い。
「まだ見ないからね。」
彼は私の背後から手を回し、前で結んでいたガウンの紐をほどいた。
これって、バックハグじゃね?!
バックハグという言葉が流行ってからは、誰にもされたことはなかったので、
その不意打ちにキュンとしてしまう、、。
彼の吐息が耳元で聞こえそ〜、、になったところで、
うつ伏せになるよう促された。
いちいち焦らしてくるぜ、、笑
「力抜いてリラックスしてね。」
の言葉の後に、温かい彼の手が私の足に触れた。
いや、、エロいぞ 笑
一旦ムラムラセクシーモードをおさえた私だったが、
半裸状態で男性に直接触れられ、また一気にスイッチが入った。
さっき彼のレパートリーから選んだアロマオイルの、
ほどよくいい香りが漂ってくる。
自分へのご褒美に月1・2回はマッサージに通っているが、
いつもは女性なので、男性にしてもらうのは力加減や手の大きさが違って、
これまた気持ちがいい。
「アロママッサージ専門の人に比べたらまだまだだけど、、」と彼は言うが、いやいや悪くない。
男性に直に触れられている、という事実が後押しし、
マッサージ師の人より上手いのではないか、とまで錯覚する。
そしてマッサージの合間合間にしてくるフェザータッチ?というやつだろうか。
正直、、やばい。
普通のマッサージでは絶対にないじゃん、、
足の裏、ふくらはぎ。
下から徐々に上がってくる彼の温もりを感じながら、
私は、楽しい会話をそつ無く続けているようで、もう心ここにあらず。
もちろんマッサージとして気持ちはいい。
でももう頭の中は真っピンク色だった。
彼の手が太ももに触れる。
普通のマッサージでは触れられない内もも部分を優しくほぐされていると、
もう彼がなにやら話してくれている興味深い性のトークも、生返事。
指のどの部分をどう動かしているんだろう。
グニュグニュと初めての感覚に、頭ぼんやり。
彼も私のそれを察してくれたのか、口数が少なくなっていく。
私はすでにエッチな声が出そうなのを、頑張ってこらえていた。
序盤で感じてしまって、エロエロな女だと思われるもの恥ずかしい。
でも背中をフェザータッチされると早々に、
「んふ〜、、」
と少し息が漏れてしまった、、。
「あれ?笑」
彼が意地悪に言う。
なにか?という白々しい態度で、私はそのまま黙ってマッサージを受ける。
静かな部屋。
私の吐息。彼の吐息。
彼の重み、手の温もり。
肩をゆっくりほぐされると、
気持ちもどんどんほぐれていく気がした。
「じゃあ、恥ずかしいだろうけど、、」
彼が私にかかっていたガウンを完全に剥ぎ取る。
お尻のマッサージだよと、ググっと指の圧がかかる。
お尻を触られている、、
そう、お尻を触られている!
とうろたえていると、急に指より温かい何かが私のお尻のほっぺに触れた。
それはいやらしい音と潤いをまとった彼の舌。
軽くお尻にキスをした後、
ツーっと背筋を登ってくるのを感じる。
ゾワゾワっ、という感覚が全身を走る。
来た!ついに来た!
私は背中をよじりそうになるのを我慢した。
肩甲骨と脇の境目を吸われている、、。
なんとピンポイントな場所なんだろう。
こんなところが感じるなんて初めて知った。
その濡れた吸引は、肩甲骨に沿って首元へ向かってくる。
首筋は弱い。
彼の舌が近づく度に、私から無意識に「んっ」という声が漏れた。
背中は彼の唾液でうっすら水気をおびている。
そこに、さっきスカされたバックハグ!しかも私はうつ伏せ。
彼の胸やお腹が私の背中にぴったりとくっつく。
足まで絡めてくる。
2人というよりは、1.5人くらいに感じるほど、
彼と密着している。
その体勢で、彼の舌は私の首筋を上下、、。
肩の端から耳たぶの近くまで、入念に這わせてくる。
あぁ、もういかんですよ!
完全にエロエロタイムに入ってますよっ!
私はあまり我慢せず、声を出した。
「くぅっ、、」
耳たぶの下を舌先がチロチロ。
彼の息が耳にかかり、その音と風がまた私の興奮を煽る。
はむっ、、
次は何っ?!
耳を咥えられたのはわかるけど、
どっち向きにどう咥えてるの?
あたっているのは舌?歯?唇?
グチュグチュ、といやらしい音がすぐ近くで聞こえる。
咥えられているのはわかるけど、
そのまま舌が内側外側舐めまわり、甘噛みまで組み合わせられると、
もう私は体を揺らさずにはいられない。
それを彼は後ろから強く抱きしめ制止した。
耳への愛撫。身をよじる私。それを抑えつける彼。
それでは飽き足らず、彼の指は私の背中やお尻を這う。
どこが気持ちいいのか、どこで感じているのか、
いや、もう全部気持ちいい。
ぐちゅぐちゅ、、という卑猥な音に溺れ、
耳、首、背中と快感が走る。
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長瀬城Twitter小説『初めての女風』
※女性向け風俗のサービスを忠実に再現していますが、物語や登場人物はフィクションです。